■（H）

限界

若い頃は、自分のあらゆる限界がわからず、いろいろできるところまでやってみたものです。
年とともに”こんなもんかな”という見極めを頑張り切る前にしてしまうことが多くなってきたように思います。
実際にそこを超えてやってみたらできるのかもしれないですが、そのあとのダメージのリカバリーに気が行ってしまいます。
何かで限界に近い力を出しているときは、それ以外のリスクから身を守る機能がほぼ働かなくなっているそうです。
それゆえに人間は常に限界までの力を出し切ることがないようにできているのだそうです。
そこまでやり切らないにしても、いくつになっても力はのばしていきたいなとも思います。
自ら設定してしまっている低めの限界も、訓練を続けていると少しずつ超えて行けるように思います。
若いころと比較すると、やらなくなってしまっていることの衰え方が激しく感じます。
肉体的な限界、頭の使い方、五感など、思いつく限り、なんでも同様な気がします。
いままで訓練して身に着けてきたことのすべてを維持することはとても大変だと思います。
せめて”これは一生できていたい”と思うことをいくつか選んで、それだけは維持、できれば増進していきたいものです。
私のその対象は、さしあたり楽器の演奏になります。
それだけ選んでも肉体、頭脳、五感のいずれも使うので大変そうですが。

2016年05月09日

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