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(山岡)

あまりむりするな

立花先輩への吹きかけとささやきの儀は今日も滞りなく行っている。
苦しそうな嬉しそうな横顔をされるものの、嬉しそうが70%と見立てている。
そろそろ次のステップに移行することを考えたい。
来月からは100円ライターを立花先輩の机の端に配置しておくことに決めた。
ときに立花先輩は名を藤兵衛という。
したがって皆からおやっさんと呼ばれている。
副職でスナックのマスターをやっている噂は絶えない。
もちろん山岡は先輩に向かっておやっさんとは呼べない。
1年上の頼もしい立花先輩だ。
ここしばらくがんばってみたらシステム図が出来上がった。
小田先輩からは赤ペンを沢山入れられたが何度か教えを請うてFDDIもサーバも製品はこれにしようというところまで仕上がった。
これで山岡の役目は終わりだ。
今晩は新宿でアフター5にしようと思う。
「見積を依頼しろ」
無駄のない小田先輩の指示だ。
「はい。誰に?」
「担当営業に決まっているじゃないか、君」
「はい。どなた様になりますでしょうか」
「山岡君、それを知らずに仕様書を読んでいたのかね」
「どうやらそういうことのようで・・・」
「山岡君は提案書の作成に移りたまえ。構成の一覧や製品の説明位ならいけるだろう。見積は僕から依頼する」
一覧と説明はどう書くのかはわからないが小田先輩がいるから安心している。
新たな使命を帯びた山岡は新宿行きをあきらめてダム端に向かうこととする。
そんな折
「山岡君、がんばっているそうじゃないか。毎日遅くまで大変だな。あまり無理をするなよ」
定時帰りの白百合先輩だ。
いつもながら気にかけてくれるありがたい先輩だ。
営業というのはいつも外回りで会社にいないことが多い。
白百合先輩もそんな営業の一人だ。
あとから知ることだが白百合先輩こそがこの案件の担当営業だった。

2015年12月29日

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