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日々これ徒然
essay & opinion
カラメルは出来合いのものを(T09E)
引っ越し前、養鶏場の近くに住んでいた。
その事実に、引っ越した後に気が付いた。
ブラジルプリンのために、臭みの少ない卵を買おうと直売所を探していた時に気がついたのだ。
後悔先に立たずとは言うが、「卵の直売所を探そう」と思い至ることは中々ないもので……袖がギリギリ振り合わなかったのだろう。
縁というものは、袖の機微に左右されるくらい微妙なもので、何ともかけがえのないものだと思う。
すれ違い、縁のないこともある。
だからどんな縁であっても、くさすことなく真摯に向き合おうと思う。
受け身になる必要はない。
ふれる袖はあるのだ。
1時間かければ、よい縁が生まれることもある。
母国では、「よいプリンはよい縁から」という言葉もある。
真摯に向き合い、自分から動くという精神は、プリンを美味しくしてくれたのだ。
まあ、当然そんな言葉はないのだが。
甘いプリンだけが事実だったというオチだ。
2023年07月20日