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日々これ徒然

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(T4E)

決断って難しいよねという話(T4E)

最近発売した国民的某携帯怪獣ゲームのあるキャラとその物語です。
盛大なネタバレっちゃあネタバレですが、ご容赦ください。

その子はいじめっ子たちに仕返しをするために仲間を募って団を結成。
そしていじめっ子たちの打倒に成功。
しかし、その仲間たちが調子に乗り始めます。
その子にとってそれは本意ではないため解散を試みますが、仲間たちの説得に失敗。
そこで主人公に自身の身分を偽り、仲間たちを倒して団を崩壊させるよう依頼したのがはじまりです。
主人公が各地の幹部を打ち倒した後、自身が団のトップであることを明かし、主人公に打ち倒されることで物語は一旦の終わりを告げます。

この子、物語のボスとして登場するだけあって、相当に強いです。
具体的には、それまでで戦ってきた幹部らとは比べ物にならないくらい強いです。
要は、自身で仲間らを倒して解散を宣言することもできたはずなんです。
でもそれをしなかった。
何故かというと、最終決戦前に本人が言ってるんですが、この団の仲間たちとの関係を終わらせたくない気持ちもあったからです。
だからこそ、自分より強い主人公に打倒してもらう形で、仕方なく解散させられちゃった体にした、と。

まあそのまま団が爆発四散して終わるわけではないのですが、その先の話はおいておきます。

お話としてはまあ無難に、むしろ良い感じに出来ています。
ただ、何より良いなあって思ったのは、この団長さんの人間らしさです。

元はいじめっ子を見返すために団を結成しました。
計画としては成功しましたが、その後、いろんな人たちが絡んでくるにつれて、自分の意志でコントロールできなくなっちゃいました。
あるあるですわな。

そういうときに、物語のキャラクターってやつは、自分の意志で動いて、解決の糸口を見出します。
でもこの子は他人を動かして、自分で話を進めなかったわけです。
やるだけの力は傍から見る分には大いにあったのに。

それは良くない!
自分で決断して、痛みを伴ったとしても、頑張らなきゃだよね!
能力があるならなおさら、みんなの為を思うなら力を奮わなきゃ!
ということじゃなくて、やっとタイトルの回収になるのですが、やっぱ決断なんてなかなかできないんですよねって話です。
だから、この子からは人間を感じるんですよね。
“主人公”の登場を待っているあたりが特に。

…じゃあ、やらない!
と決断するんかというと、それも難しい。
なんとなーく、嫌だなあって気持ちを抱えながら、ダラダラしてる。
惰性最高。

何が言いたいのかと言うと、仕事に疲れて二次元キャラに人生を感じるような大人は何をやってもダメだということです。
さっさと寝て明日も働きます。

2022年12月29日

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