ブログ
日々これ徒然
essay & opinion
ジブリの魅力(S4E)
先日、もう何度目になるか分からないほどの恒例行事ですが、金曜ロードショーでジブリ映画が放映されていました。
私はジブリファンといえるほど、熱烈に好きなわけではないですが、それでもあの世界観・音楽・キャラは、何年経っても色あせない不思議な魅力が詰まっているな、と見る度に感心させられます。
そんな中、夏休み期間に天王洲で開催している「鈴木敏夫とジブリ展」というイベントがありまして、それに行ってきました。
予習として、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』など、いくつかのジブリ映画を事前に見直してから臨みました。
ジブリといえば宮崎駿のイメージですが、この鈴木氏はスタジオジブリの元社長でプロデューサーとしても数々の作品の制作に携わっている人物です。
このジブリ展は鈴木氏に主なスポットを当て、作品の制作背景、当時のメモや手紙、絵コンテなどジブリの歴史を感じられる、とても面白い展示会でした。
この鈴木氏の思考や取り組む姿勢は興味深く、例えば、ジブリの最初の作品である『風の谷のナウシカ』(トップクラフト制作)の映画化の時に、作者である宮崎駿から「プロデューサーは高畑勲であるのが条件」と言われたため、説得のため数週間、毎日高畑氏の自宅に通い、熱量をもって、宮崎氏の思いをぶつけてなんとか説き伏せることができた、というお話もあります。
この高畑氏も、『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』などの監督も務められたジブリ成功の立役者なのですが、その話はまた今度・・。
このような鈴木氏の仕事に対する熱意や様々な人物との繋がりがあって、皆を魅了するあのジブリ作品が私たちのもとに届けられているのです。
私は、ジブリキャラの中では『千と千尋の神隠し』に出てくる坊ネズミとハエドリが一番好きなのですが、各作品で魅力のあるキャラが登場し、人物の繊細な感情や動き、日常の中にある非日常感のようなものが老若男女問わず、人を惹きつけるんだろうな、と改めて知る良い機会でした。
皆さんも機会があればジブリ展へ行ってみてはいかがでしょうか。
2022年09月15日