ブログ
日々これ徒然
essay & opinion
初めての北海道 4/5(M04E)
ボーディングブリッジを進む足取りが重いが、チンタラ歩いて後ろの人に迷惑をかけるのは本意ではない。
気力を出して歩みを進め、機内に入った。
機内に入っていきなり驚かされた。
機内に音楽が掛かっているではないか。
なかなか壮大(語彙力の欠乏)な感じだ。
僕好みの曲といっていいだろう(上から目線)。
なるほど、この曲を聞いて緊張を解せという、この航空会社独自のサービスなのだろう(無知)。
「話に聞いていたとおり、なかなかすごいシートピッチだなぁ」
と関心しながら、指定の座席に着席する。
身体を固くしながら過ごしていると、突如機内に流れていた曲がなんの前触れもなく止まる。
「何事か?」
とビビっていると、
「皆様、ドアが閉まりました。
皆様が指定の座席に着席していることを確認して出発いたします。~」
と自動音声が流れた。
「マジすか?
なんかガラガラッすよ?
搭乗率は3割程度ですよ。
もうちょっと待ったほうが良いんじゃないですかね?」
ちなみに自分の隣および前は空席である。
心拍数はかなりの数値だろうが、流石にここまできたら往生際の悪い僕でも覚悟は出来ている。
「いつでも来いや!」
などと思っていると、プッシュバックされた機体が動き始めた。
「は、動いた!(情けない声)」
と口から漏れる。
幸いなことに隣は空席のため声は聞かれなかったようだ(後の席は不明)。
その後、機内安全ビデオ等を流しながら飛行機はタキシングしていく。
このタキシングがとても長く、焦らさているようでなんとも落ち着かない。
それにしても、誰も喋らないのが不思議だ。
エンジンの音と機体が揺れる音しかしない。
「もしかすると、これが飛行機離陸前のマナーなのだろうか。
ネットにはそんな記載はなかったはずだが・・・」
などと考えていると、
「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」
とベルト着用サイン点灯・消灯時の音が4回連続で流れた。
「4回?
ベルト脱着を2回繰り返せということか?
いや、そんな意味のなさそうなことは指示しないだろう。
ということは・・・
機体に何か問題でも発生したのだろうか。
またオレ何かやっちゃいました?
犯人探しは後でもできるが、離陸は今しかできない(誤った考え)。
でも機体に問題があるんじゃあしょうがないね。
今回は(離陸と北海道に)ご縁がなかったということで・・・」
とパニクっていると、
「皆様、まもなく離陸いたします。~」
とCAさんからの最終宣告が下る。
5/5につづく...
2021年04月08日