ブログ
日々これ徒然
essay & opinion
明鏡(T09E)
きっかけも思い出せない、突拍子もない消費。
心当たりはあるだろうか。
自分はそうやって、水晶玉を購入した。
ただ、占い師が使うようなステレオタイプなものではなく、直径10cm程度の代物だ。
ローンを組むようなものではないので安心してほしい。
こういった、いわゆる”衝動買い”といったものは、人間の”機微”を巧妙に突いた広告宣伝に端を発する場合と、そうでない場合がある。
購買の必要性という前提に立てば、前者によって衝動買いが行われる場合が多いように思える。
しかし、私の世界、思考フレームに限ればそうではない。
特に占い師を目指そうとしたわけでもない。
パワーストーンにあやかろうとも思っていない。
水晶玉にたいして特段の感情をもつだとか、そういったことも当然ない。
買いたかった。
ただ、買いたかっただけ。
ほしかったから。
いわゆる、なぜなぜ分析のかなわない、きわめて原始的な感情を私は持っている。
子供のころは、思うままに行動をすることが多かった。
そういった長靴でもないのに水たまりで跳ねて、親にこっぴどく叱られたことがある。
やはり「なぜ」と聞かれた。
「なぜ」はないのに。
さすがに大人になって、衝動に任せることは減った。
いいことだろうか。
少しずつ、少しずつ、成長していることを実感するとともに、どこか郷愁を覚える。
見つめれば見つめ返してくるような、そんな感情に心当たりはないだろうか。
そうであれば、きっとそれは大切にすべきものである。
少なくとも私は大切にしたい。
2022年03月14日