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日々これ徒然

essay & opinion

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イヤイヤ期 (N3E)

前回、このブログで我が子が乳児の頃の事について書いたが、現在その娘は2歳。
俗にいう”イヤイヤ期”の真っ只中である。
成長の証、自我の芽生えの時期ということは分かってはいても、そのパワーの凄まじさに驚く。
毎日保育園には「いかない!」、お迎えに行けば「かえらない!」。
夜寝る時間になれば「ねないー!あそぶの!おかあさん、ねないでー!」と言われてしまい、すっかり参ってしまうこともしばしばである。
先日、保育園にお迎えに行くと、お友達といつも通り楽しそうに遊んでいた。
お友達は手を伸ばし、娘におもちゃを「かしてー」と言った。
が、娘は「だめー!ぜーんぶ〇〇ちゃん(自分の名前)の!」と言い、おもちゃを引っ込め取り合いになってしまった。
何てことを言うんだと思いながら、慌てて止めに入り、そこにいた保育士さんの力も借りて、何とか子供達を落ち着かせた。
家に帰って、みんなのものだから一緒に使おうね、あなたもおもちゃを使いたいことがあるでしょう?というような旨の話をした。
それでもしばらくは「だめー。だめー。」という反応だったが、最後には一応「わかった!」と言ってくれた。
翌日の連絡帳にはお詫びと娘に話した事について書き、次のお迎えの時もすみませんでしたと伝えると保育士さんからは意外な言葉が返ってきた。
「いいんですよ、この時期はぜーんぶ自分の!で。
2歳児にいきなりお友達に貸してあげましょうと言ってもまだ無理ですから。
そういう時には全部どうぞって渡して、終わったら貸してねと言ったりすると意外にもすぐ貸してくれたりするんですよ。
自分の欲求が満たされると安心するんですかね。
この時期はそれが大切なんですよ。」
その言葉に目から鱗が落ちるといった思いで妙に納得してしまった。
大人の社会で生きていると中々そういう発想に至らないが、確かにそういうものかもしれない。
独占欲が強くなる時期と理解していても心のどこかにあった思いやりのない子育ってしまうのでは…という不安が消えて楽になった。
入園当初は子供を預けることに対して不安も感じていた。
今では我が子に合わせた育児のアドバイスをしてくれたり、日常の様子も親が知りたいポイントを的確に教えてくれたりと、保育士さんには本当に頭が下がる思いである。
イヤイヤ期の子供の思いを受け入れるということは、今の私にとってはいわば理想で難題だが、まずは親の都合や感情だけで怒ってしまわないようにするところから始めたい。

2019年06月10日

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