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日々これ徒然

essay & opinion

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衝撃のTKG(M04E)

およそ10年ほど前、当時の職場メンバー数人と居酒屋のランチサービスへ行った時のこと。
その店はご飯のおかわりが自由だという。
なんと太っ腹なのだろうか。
唯一他の人と比べて誇れる健啖家である自分にとっては素晴らしいサービスである。
さらにその店のサービスは卵まで食べ放題とのこと。
「ご飯おかわりはともかく、卵食べ放題は珍しいな」
などと考えているうちに注文した料理がサーブされる。
朝から深夜まで仕事で私的な時間も寝る時間もまともに取れない中
「唯一の楽しみが食事だよな~」
と、その唯一の楽しみを噛み締め始めたが、直ぐに
「ちょっと待てよ、アレ? おかしくね?」
となった。
箇条書きで示すと、
a. ご飯一杯につき卵を一つ使う
b, 卵をめっちゃかんます(少し訛った我が家での「かき回す」の言い方)
である。
どちらも僕にとっては衝撃であった。
まずはaである。
我が家では夕食で卵かけご飯を食べることが多かった。
その際、卵1個を僕と父で、または僕と妹と母で分け合う。
そういった具合に分け合って食べていたため、卵一つでご飯一杯は思いもつかなかった。
そしてb、こちらは更に驚いた。
「え、なに? ケーキでも作るの? 泡立て器あったほうが良い?」
という感じである。
我が家での卵かけご飯では、卵を軽くかき混ぜ、白身、黄身がそれぞれ分離している状態とする。
この形態では、1杯目は白身が多くなり、食欲が無いときでも(物理的に)スルッと食べることができる。
2杯目は黄身が主となることで、卵の濃厚な味わいを楽しめる。
卵一つで二通りの味わい方ができるのだ、素晴らしい! まさに生活の知恵である。
「まぁTPOやマナーの範囲内であれば自分の好きなように食べれば良いか」
と思うと同時に、小学生のときにできた友達を初めて家に連れてきたとき
「スゲーボロっちい家!」
と大声で言われたのを思い出し
「うちって貧乏だったんだなぁ」
としみじみ感じる昼食であった。

2021年12月09日

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