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日々これ徒然

essay & opinion

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ジャズの名盤 SANOVA(JE)

ジャズは実に奥深い音楽だと思います。
奥深い故に敷居が高い音楽と思われるジャンルでもあると思います。
そんなジャズの入門として、私が感銘を受けた作品をご紹介します。
今回の私的名盤はSANOVA の「ZIPANG」となります。
SANOVA は女性ピアニストの堀江沙知さんを中心としたピアノジャズバンドです。
沙知さんの “さ” と、ラテン語で新しいを意味する言葉 “nova” と、”~の場所” を組み合わせています。
“さちさんの新しい場所 = SANOVA” が語源となっています。
前回ご紹介した “ADAM at” や”fox capture plan” 等のバンドが創り上げてきた、日本のネオジャズの流れを汲むバンドです。
SANOVA の音は良い意味で “女性らしさ” を強く感じることが出来ると思います。
ピアノのメロディラインも然る事乍ら、音と音の間のフィルインなど、艶やかな場面が多く登場することも特徴的だと思います。
ベースとドラムとの音の組み合わせ方も絶妙で、相手の音の良さをお互いが引き出すことに成功しています。
私としては特にドラムの音数の多さ、ダイナミック感、リード感が秀逸だと思っており、この作品の躍動感の根源を担っていると感じます。
SANOVA の音楽は言葉を使用しないインストゥルメンタル曲で構成されているのですが、起承転結がよく出来ています。
聴き終わった後の感覚は青春をモチーフにした短編映画を見終わった後の感覚に似ていると思います。
また、本作品はアルバムタイトルの “ZIPANG” の通り、”和” の音作りを強く意識しています。
1曲目の “ZIPANG” では和楽器をモチーフにした曲調で、今後の和製ネオジャズシーンを牽引していく “新しい場所” が見えた気がします。
私は様々なジャズミュージックを聴いて来ましたが、今の日本のネオジャズシーンは特に面白く、それをリアルタイムで感じることができ、とても幸せを感じています。
ただ、それと同時に古いものを聴く機会が減っており、すこし残念な気持ちもあります。
新しいものが産まれる裏では古いものを踏み越えていく必要がある。
新しいものを受け入れるには新しい見方を養う必要がある。
この文章を書きながら、
「しっかりと前を向いて、様々なことに立ち向かって行こう。」
ふと、そう思いました。

2020年09月14日

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