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人はいつ歳をとるのか(N2S)

なんだか仰々しいタイトルですが、哲学的・精神的なお話ではありません。
文字通り、何時何分何秒地球が何回回ったとき年齢をインクリメントするのかという法律的(そしてちょっとIT的)なお話です。
つい最近年齢を計算するロジックを組み機会があって、その時は特に深く考えず
「誕生日に歳をとるんでしょ」
なんてテキトーに考えていたのですが、調べてみるとこれが結構奥が深いことが分かりました。
さて、では一体いつ加齢するのでしょう。
誕生日のAM0時?生まれた時間?それともケーキのロウソクを吹き消したとき?
いいえ、なんと誕生日前日に歳をとるのです!
厳密に言うと誕生日前日のPM12時に年齢++;されます。
2/29生まれの人は2/28 PM12時に歳をとるので毎年ちゃんと歳をとっているんですね。
でも、
「誕生日前日PM12時と誕生日当日AM0時は同じじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
確かに両者は同じ時刻を指しています。
しかし属する日が異なります。
時間単位で判定する場合は誕生日に歳をとると考えても問題ありませんが日単位で判定する場合は前日で考えないといけません。
そして、どちらで判定するかは法律によって異なります。
ちょっと例をあげてみましょう。
年齢が関係する法律といえばやはりお酒・たばこですよね。
これらは時間単位で判定するため前日から窘めるなんてことはありません。
ご注意を。
早生まれの場合は日単位判定です。
学校教育法には
「保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから(中略)小学校等に就学させる義務を負う」
と書かれています。
なんのこっちゃという文ですが、6歳になった日の翌年度から学校に行かせろ、ということです。
4/1まで早生まれなのは、6歳になるのが3/31だからというわけですね。
長年の謎がようやく解けました。
ちょっとマニアックに年金はどうでしょう。
年金は(今のところ)「満65歳を迎えた日の翌月」からもらえます。
6/1生まれの人は5/31に65歳になるので、6月から受給権利が発生しますが
6/1に65歳になると思ってロジックを組んでしまうと7月からとなり、とんでもないバグになってしまいます。
そんなわけで
「要件をきちんと確認して設計・コーディングしないと大変なことになっちちゃうよ」
と強引にIT方面につなげたところで終わりにしたいと思います。
※文中の”++;”はC言語系でプラス1(インクリメント)を意味しており、文字化けではありません。

2021年07月12日

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