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マクロ職人と呼ばれる人たち(T06S)

昨今 DX (デジタルトランスフォーメーション) の典型例として事務屋さんにRPA (Robotic Process Automation) が流行っていました。
当然ながらそれ以前からデジタル技術の活用は行われていて、繰り返し作業の時間短縮と品質向上(とストレス低減)に務めてきました。
HASのような情報サービス業(ソフトウェア開発)も例外ではなく、昔からマクロ職人と呼ばれる人たちがおり、事務処理の効率化が図られてきました。
ある一定以上のスキルを持つ人が
「使い捨てマクロを書いてテストデータを自動生成」
とか
「マクロを書いてテストを半自動化」
という方は不思議とマクロ職人とは呼ばれず、優秀な方と呼ばれます(私見です)。
マクロ職人とは主に内々の事務処理を軽減してくれるツールを開発、公開してくれる人のことです。
異論がある方もおられるでしょうが、ここではそのような方だとお考え下さい。
エンジニアも組織人なので
「配下の日報を取りまとめて毎日提出をお願いします」
「〇〇な作業をしたときはこの Excel に記録をお願いします」
「この環境使うときはこの Excel に入力して予約を取ってください」
「毎月第一営業日に××を実行してください」
とか半定型の作業を依頼されることがあります。
そして面倒だと思いながらも、断れたためしはありません。
基本的に情報サービス業のエンジニアはその道のプロなので、手動でその手の事務処理をするのが嫌いです(偏見があります)。
マクロ職人はそんな中、さっそうと登場し、エンジニアの事務処理を軽減してくれるツールを開発して公開してくれるのです。
・各社ばらばらのフォーマットで書かれた日報を集約するマクロ
・使いにくいUIを持つタイムカードシステムへ自動入力してくれるマクロ
・検索機能が弱い契約システムから対象とする契約を抽出するマクロ
等、枚挙にいとまがありません。
とはいえ、マクロ職人の方はこだわりが強い方が多く、成果物は属人化しがちです。
職人がいなくなると”負の遺産”となってしまうことが多いせいか
「マクロ職人」
という言葉が
「マクロに詳しい人」
という良い意味で使われるばかりでなく、揶揄する意味で用いられることもあるのは残念なことです。
RPAとはそのような「属人化」を避けることができるツールであり、マクロより実現していることの見通しが良く属人化しにくいと言われます。
が、RPAもそれなりに高価なツールなので、エンジニア全員のPCに導入されており、事務処理を助けるために使えるようになるのはまだまだ先の話。
当分はマクロ職人の活躍でエンジニアのストレスを低下する日々が続きそうです。

2021年03月22日

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