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日々これ徒然
essay & opinion
Will You Still Love Me Tomorrow(O2E)
予想外なところで耳にした曲がすごく気に入ってしまうことがある。
気になって調べてみると、自分が知らないだけでとても有名な曲だったりして、少し得したような、成長しちゃったような、そんな気持ちになる。
今回もそんなお話。
Rainbow というバンドをご存じだろうか。
ディープパープルを脱退したリッチー・ブラックモアが1975年に結成したハードロックバンドである。
リッチー以外のメンバーはかなり代わっているのだが、僕が好きなのはアルバム「Down to Earth」当時の Rainbow である。
何と言ってもボーカルのグラハム・ボネットが異色である。
長髪にジーンズと革ジャンが制服だった当時のハードロック・シーンの中で、リーゼントでサングラスにスーツという恰好はありえないものだった。
でもその歌声もありえないくらい凄かった。
そんなグラハム・ボネットの Rainbow のライブ映像を、高校時代に一回だけ観ることができた。
アルバムと同じようにパワフルに歌い続けていたのだが、途中で聞いたことのないバラードを歌い始めた。
Rainbow にこんなバラードがあったのか!とびっくりしてロック好きの友人に聞きまくったが誰も知らない。
インターネットがない時代、海外のアーティストの情報を調べるには限界があった。
何年かして偶然ラジオで同じ曲が流れてきた。
だが歌っているのは女性で、曲調も全然違う。
それが The Shirelles の歌う「Will You Still Love Me Tomorrow」だと知るのは更に時間が経ってからだった。
この曲は1961年に全米1位、全英4位を記録した楽曲で、多くのカバーバージョンがあり山下達郎もカバーしているとか。
でも何と言ってもグラハム・ボネットバージョンが最高である。
なんと、今ではネットでこの曲の動画が観られるのだ。
The Shirelles のバージョンも上がっていので、ぜひ聞き比べてみてほしい。
2022年05月19日