ブログ

日々これ精進

study & discipline

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の記事
カテゴリ
(H) (25)
(O2S) (13)
月別表示
(N09S)

なぜなぜ分析を考える(N09S)

私はシステム開発を担当しています。
数か月前に障害が発生し、数年ぶりになぜなぜ分析での対応をしました。
なぜなぜ分析については経験則で「マニュアル整備」や「作業の自動化」をゴールとして進めていくものという感覚でした。
今回、良い機会なので少し調べてみました。
◆なぜなぜ分析の目的
業務で問題が発生した際に、発生原因を複数回問答することで真の原因を突き止め、再発防止に役立てる。
→「なぜxx処理が失敗したか/手順書に誤りがあった」
→「なぜ手順書の誤りに気づかなかったか/手順作成時に特殊な環境で検証していた」
→「なぜ手順作成時に特殊な環境で・・・/(理由)」
→手順作成時の検証に対するマニュアル、ルールを見直すといったようなイメージ。
◆なぜなぜ分析が上手くいかないケース
1.問題事象が曖昧
「作業に時間がかかった」といった抽象的なスタートだと、どうするべきかも決めにくい。
「30分で終わる想定の処理が60分かかった」といった、ゴールと現状が分かる記載が必要。
2.属人的な原因にしている
担当者の知識や経験の不足を理由にすると組織的な再発防止ができない。
知識や経験の不足だったとしても問題発生前に検知できる仕組みを作るという観点が必要。
※以前は属人的な原因でクローズしているケースが多く、今にしてみると時間の無駄でしかなかったです。
◆なぜなぜ分析のやり方
1.問題の経緯や背景を具体的に把握する
何がどういった状況で起きたのか、事象を正確に理解することで対処の有効性を判断できる。
2.課題を絞る
最終的に具体的な対策に落としこむと、解消できる事象というのは相当狭い範囲に絞られる。
大きな問題を大きいまま解決しようとせず、対処可能な大きさまで細分化する必要がある。
3.根本的に解決できない原因に帰着しない
最終的な「なぜ」の答えが「設備がxxだから」などになると、担当者で対処できる範囲を超えてしまう。
最後の「だから」は対応可能な答えになるように意識する(となるとやはりマニュアル整備や自動化という帰着になるはず)
ここまで書いてみたところ、なぜなぜに限らず仕事の進め方も同じだなと思いました。
問題が起きてからの対処なのか、起きないようにするかという順番の違いだけなので、「それはそうだよね」という結論になりました。

2022年08月12日

一つ上に戻る

先頭に戻る