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日々これ精進
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営業ノ心得十ヶ条 序文 (O2S)
吾輩は営業である。辞める気は、まだ無い。
人間と謂ふものは、一つの仕事に長年携わっておれば、阿呆でもそれなりに物事を考えるものである。
悩んだり、問題にぶつかることが多い生業であればなおさらのことだ。
さうした考えは、大抵の場合、問題が解決すればすぐに忘れられてしまふ。
だが、同じことを何度も繰り返し悩んでおれば、血中の澱が脳内に溜まるがごとく蓄積されてゆく。
汗と涙が埃と化合し、垢となって層を成す。
吾輩も営業という仕事に就いて、はや四半世紀。
溜まりに溜まった澱と垢が第二の皮膚のごとく体を覆って居る。
これらの垢を少し掻いてみて、畳の上に並べてみるのも一興と思ふ。
我こそは、と思わんものは煎じて飲んでみるがよい。
2019年06月03日