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日々これ徒然
essay & opinion
【ジャズの名盤】「ADAM at」 (JE)
ジャズは実に奥深い音楽だと思います。
奥深いが故に敷居が高い音楽と思われるジャンルでもあると思います。
そんなジャズの入門として、私が感銘を受けた作品をご紹介します。
今回の私的名盤は、日本のインストゥルメンタルミュージックシーンを牽引する ADAM at の「CLOCK TOWER」です。
本作品は生粋のジャズではなく、ロックテイストをふんだんに盛り込んだジャズアルバムとなっています。
ADAM at はバンドのような名称ですが、中心人物の玉田さん(ADAM at は逆読みから由来)のソロプロジェクトです。
ピアノ(キーボード)を担当する玉田さん以外は、毎回流動的にメンバーが変更になることで有名です。
本作品のみならず、どの作品にも共通することですが、ADAM at が作り出す作品は、ひたすらポジティブな光に満ち溢れた音で構成されていると思います。
気分が落ち込んだ時やストレスを感じた時などのネガティブな気分を完全に一蹴できる、そんな特別な力を持つすばらしい音だと思います。
私が ADAM at と出会ったのは、本アルバムに収録されている「MONOLITH」という曲がきっかけでした。
前述したとおり、一瞬にして、心の中の暗雲を晴天に変化させる魅力が込められた曲だと思いました。
この曲は、人によっては、ロックミュージックに聴こえるかもしれません。
但し、ピアノの音の差し込むタイミング、はじく様に奏でるピアノタッチは、ジャズそのものだと思います。
私の日々の通勤では、意図的に ADAM at を聴くようにしています。
通勤時の電車内や駅構内で起こる小さな紛争は、「気が付かない内に相手を敵視していることが根源」であると私は考えています。
もちろん、私見であり、そんな考えを持たない人もたくさんいると思いますが。
ADAM at の奏でるポジティブな音は、私にとって一種の心の浄化剤の様なものだと思っています。
他者と争うことの不毛さ、他者への敬い、そのような心の潤いを ADAM at は与えてくれます。
以前、ADAM at の生演奏を聴く機会があったのですが、その時集結した全メンバー共通して、本当に楽しそうに音を奏でていました。
音だけではなく、ファンが作り出す雰囲気、すべてが一体化することで、色鮮やかな景色を作り出していました。
「ADAM at = ポジティブな光」の答えを見た気がしました。
CDや音楽配信サービスで ADAM at の音源に触れることができますので、皆さんも体験してみては如何でしょうか。
日々の心のゆとりを感じることができるかもしれません。
2019年11月18日