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日々これ徒然

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ジャズの名盤 ELI DEGIBRI(エリ デジブリ) (JE)

ジャズは実に奥深い音楽だと思います。
奥深い故に敷居が高い音楽と思われるジャンルでもあると思います。
そんなジャズの入門として、私が感銘を受けた作品をご紹介します。
今回の私的名盤は、エリ デジブリの「CLIFF HANGIN’」です。
このアルバムは2015年リリースで、次世代を担うイスラエル出身のサックスプレイヤーである彼のリーダー作品です。
美しいピアノの旋律から始まる「The Troll」という曲で幕を開き、1分と経たない内に彼の独特な音世界を体験することになります。
そして、続く2曲目では、彼の魅力の全てを感じられます。
躍動感を掻き立てるドラムの上を耽美的なサックスの音が優雅に舞い、ピアノが更なる彩りを添える様は、この曲の大きな特徴です。
曲のハイライトを迎える場面では、泣き叫ぶサックスが絶頂を迎える様を体感することが出来るでしょう。
また、アルバムの9曲目「MomentoFugaz」では、ヘブライ語(恐らく)によるボーカル曲を聴くことが出来ます。
あまり馴染みのない言語ということもあり、非常に独特な節回しを味わえます。
普段、イスラエルの音楽に触れる機会は非常に少ないと思います。
今回、ご紹介したアルバムを通して、普段は目を向けない「何か」に興味を持っていただけたら幸いです。
音楽の新しい扉を常に探し求めている私にとって、扉の向こうには想像していたより遥かに広く新鮮な世界が広がっていました。
ちなみにゴア/サイケデリックトランス(音楽ジャンルで野外ライブ/パーティーなどで耳にする)の領域でも、イスラエルのミュージシャンは、良質な音楽を作り上げています。
私の彼の音楽との出会いは TOKYO JAZZ 2015 となります。
様々なアーティストの演奏を耳にしましたが、彼のサックスが奏でる旋律が一際輝きを放っていたことを生涯忘れることはできないでしょう。

2019年05月20日

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